■サガミシティ003 サガミベイ/15:00■

【湾岸で地質調査をするCEMバイザーの女性】
(やっぱりこの地区も赤砂の濃度が基準値より濃くなってる……
 もうすぐ満月だから、次に来る時は色々用意して来ないとなぁ)
「ん?」
【袋を抱える痩せっぽっちの子供】
「ちぇー。
 今日の収穫はこんだけかよー。メシ代の足しにもなんねーぜ」
(あの子……
 まさか、漁り屋?!)
「こらーっ!
 ここは政府管轄区域!勝手に資源を持ち出すのは禁止されてるのよっ?!」
「やべっ、見つかっちまった!」
「待ちなさーい!」
「へへーん♪
 盗られて困るモンなら名前でも書いとけってんだ!」
>痩せっぽっちの子供は逃げていった
「……まったくもうっ。
 最近は子供の行方不明者も出てて一人歩きは色々危ないのに……。
 湾岸警備の人にパトロール強化するよう注意しなくちゃ」

どぼーん!

>海の方向から大きな音が聴こえた
「?!
 今度は何?!」
>見知らぬ少年が海に落ちて溺れている
「ちょ……ちょっと君ーっ!」


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